公差調整(Direct Modeling)

公差調整(Direct Modeling)

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〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1

公差調整(Direct Modeling)

公差調整(Direct Modeling)について

◆ 公差調整(Direct Modeling)の概要

「公差調整(Direct Modeling)」は、製造業におけるCADデータの直接操作と精度向上を目指す重要なツールです。この技術は国際標準化機構(ISO)、航空宇宙団体(LOTAR)、ドイツ自動車工業会(VDA)などによって評価されており、バイナリ解析技術を用いたCADインターフェースを通じて大容量のCADデータを直接読み込み、公差調整を含む必要な変更を行うことが可能です。この技術は30種類以上のCAMやCAEソフトウェアに供給され、ISOのプロダクトライフサイクル法(PL法)に関連した長期保存においても信頼性の高い技術とされています。

「公差調整(Direct Modeling)」により、CADデータを操作して、面要素の平行移動、回転移動、スケール変更、フィレットの半径変更などが可能となります。「3D Evolution」における「公差調整(Direct Modeling)」の主な用途は、寸法公差を中間公差に形状を変更し、加工データとして使用することです。これにより、設計データには反映されない現場の細かな仕様をCADデータに埋め込むことができます。

製造業において公差は避けて通れない問題であり、設計段階ではモデリングデータは公差を考慮していないため、製造現場ではモデリング形状を測定しながら中間公差等の形状に変更するのが一般的です。公差調整(Direct Modeling)は、このような公差調整に重要な役割を果たします。

輪郭などの変更は公差調整(Direct Modeling)では難しいため、CADフィーチャー抽出を利用してスケッチを作成する方法もあります。抽出されたスケッチを含むCADフィーチャーは、任意のCADに変換され、CADでスケッチを変更することが可能です。そして、変更されたCADデータは「3D Evolution」を用いて任意のフォーマットに変換して使用されます。

このように、「公差調整(Direct Modeling)」は、製造業における公差の問題を解決し、CADデータの精度と効率を向上させる重要なツールです。製品の開発から製造までのプロセスにおいて、より迅速かつ正確な製造を可能にし、製造業界における競争力の強化に貢献しています。

2023年11月

◆ 公差調整(Direct Modeling)の特徴

- サーフェスの位置を変更して3D図面の公差を調整(Direct Modeling)

- 製造現場で公差調整のために開発された機能で操作が簡単

- 3D図面では受け取った側で公差調整が必要

2023年11月

◆ 公差調整(Direct Modeling)の操作

「公差調整(Direct Modeling)」は、CADデータに対する直接的な操作を可能にする強力なツールですが、その機能範囲には一定の制限があります。例えば、輪郭の修正などのより細かい変更を行う際には、このツールだけでは限界があることがあります。このような場合、「CADフィーチャーの認識」機能が一般的に使用されます。

「CADフィーチャーの認識」機能は、CADデータ内の特定の部分を識別し、それらを個別の要素(フィーチャー)として再構築する能力を持っています。この機能を使うことで、データの特定の部分を独立して操作し、より細かな修正や変更を行うことが可能になります。たとえば、CADデータ内の複雑な形状やパターンをよりシンプルな幾何学的要素(点、線、面など)の集合として再定義することができ、元のデータを改良したり、新たな形状を作り出すことができます。また、データのエラーを修正するのにも役立ちます。

さらに、「CADフィーチャーの認識」機能は、CADデータを異なるフォーマットに変換する際にも重要な役割を果たします。異なるフォーマットへの変換時に元のデータの特性を保持しつつ、最適な形で新たなフォーマットに適応させるためにこの機能が用いられます。

このように、「公差調整(Direct Modeling)」と「CADフィーチャーの認識」は、それぞれが異なる目的と課題に対応するツールです。これらを適切に組み合わせて使用することで、CADデータの管理と操作をより効率的かつ効果的に行うことができ、製造業における設計および生産プロセスの最適化に貢献します。

2023年11月

◆ 3D図面で行われている形状変更方法

「CADフィーチャー抽出」は、3D CADモデルから特定の幾何学的要素(フィーチャー)を識別し、抽出するプロセスです。この技術は、設計変更や最適化を支援し、異なるCADシステム間でのデータ移動を容易にするために重要です。フィーチャーとは、CADモデルの特定部分を表す幾何学的構造であり、穴、フィレット、押し出し等がこれに該当します。

このプロセスは、特に複雑なCADモデルの解析や、設計の意図をより明確にするために有用です。抽出されたフィーチャーは独立したエンティティとして扱われ、個別に編集や変更が可能になります。これにより、CADモデルの理解が深まり、設計プロセスがより効率的かつ効果的になります。

また、「CADフィーチャー抽出」を通じて、CADモデルから特定のフィーチャーを抽出し、それらの位置、寸法、形状を特定することができます。この情報は、新しいCADモデルの生成や既存モデルの改良に活用されます。さらに、「CADフィーチャー変換」を用いることで、抽出したフィーチャーを異なるCADシステムのフォーマットに変換することが可能になり、データの互換性と可搬性を大幅に向上させます。

「公差調整(Direct Modeling)」と「CADフィーチャー抽出」は、それぞれが異なる設計変更のシナリオに対応するための補完的なツールとして機能します。どちらの手法を使用するかは、特定のタスクやプロジェクトの要件に基づいて決定されます。これらの技術を適切に組み合わせることで、CADデータの管理と操作を効率化し、製造プロセスの最適化に貢献します。これは、製品開発のスピードアップと品質向上に直接的に影響を与え、製造業界における競争力を高める重要な要素となります。

公差調整(Direct Modeling)

2023年11月

2023年11月

公差調整(Direct Modeling)の入力について

31 Inputs CAD-Interface.
CADインターフェース 拡張子
CTデータ *.ct
*.cta
*.ctp
3DEXPERIENCEデータ *.3dxml
Acisデータ *.sat
*.sab
AP242XMLデータ *.stpx
*.stpxZ
AutoCADデータ *.dwg
CADDSデータ _pd
_ps
CATIA V4データ *.model
*.dlv
*.exp
*.session
CATIA V5データ *.CATProduct
*.CATPart
CATIA V6データ *.3dxml
Creoデータ *.asm
*.prt
*.xas
*.xpr
*.neu
Euklidデータ *.edx
FBXデータ *.fbx
iCADデータ *.x_t
*.x_b
I-Deasデータ *.arc
*.unv
*.asc
IFCデータ *.ifc
IGESデータ *.iges
*.igs
Inventorデータ *.iam
*.ipt
JTデータ *.jt
MicroStationデータ *.dgn
NXデータ *.prt
Optimizerデータ *.csb
PLMXMLデータ *.xml
Rhinocerosデータ *.3dm
RobCADデータ *.rf
Parasolidデータ *.x_t
*.x_b
*.xmt_txt
Solid Edgeデータ *.par
*.asm
*.psm
SolidWorksデータ *.sldasm
*.sldprt
*.asm
*.prt
STEPデータ *.step
*.stp
STEP AP242データ *.step
*.stp
*.stpZ
VDAデータ *.vda
VisiCADデータ *.wkf

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