保護化(Security)

保護化(Security)

TEL. 03-6853-6659

〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1

保護化(Security)

保護化(Security)について

◆ 保護化(Security)の概要

「保護化(Security)」は、企業が自身の設計情報を適切に保護しつつ、利用者に設計データを共有するための重要なプロセスです。国際標準化機構(ISO)、航空宇宙団体(LOTAR:エアバス、ボーイング)、ドイツ自動車工業会(VDA:ダイムラー、BMW)が参加する様々な組織や企業は、バイナリ解析技術を用いて「保護化(Security)」のためのインターフェースを開発しています。

このバイナリ解析技術に基づいたCADインターフェースは、30種類程度のCAMやCAEソフトウェアに供給されており、日本の製造業界で広く活用されています。特にISOのPL法(製品責任法)に関連する長期保存において、この技術は重要な役割を果たしています。

「保護化(Security)」プロセスでは、機密情報となる部分を特定し、その部分のフィーチャーを除去します。フィーチャーが除去された部分のエッジ情報をワイヤーフレームとして残すことで、参照設計が可能となります。

アセンブリ単位で行われる「保護化(Security)」は、「軽量化」と同様に「CADデータの効率化」に対応しており、このプロセスは高速化されます。3D図面時代における競争力を確保するためにも重要です。

「保護化(Security)」により、協調設計用データ、ロボットシミュレーション用データ、梱包計算(Boundary Shape)用データを迅速に作成することが可能で、設計・製造プロセス全体の工数を大幅に短縮することが可能です。インダストリー4.0における3D図面の活用において、このプロセスの確立は重要です。

「保護化(Security)」は、製造業界における設計情報の保護と共有を効率的に行い、設計・製造プロセスをスムーズに進めるための重要な手段となっています。これにより、製品の品質向上、コスト削減、生産性の向上に大きく寄与しています。

「保護化(Security)」におけるパスワード設定の方法は、確かにセキュリティの観点から一定の効果をもたらしますが、完全な解決策とは言えません。パスワードを知っている人間による機密情報の意図的または無意識の漏洩のリスクが常に存在します。人間のミスや悪意による情報漏洩は、特に重要な情報を扱う場合に大きな問題となり得ます。また、パスワードの管理自体が別の問題を引き起こす可能性もあります。パスワードを安全に保持し、適切に管理するためには時間と労力が必要であり、このプロセスは複雑で手間がかかるものです。パスワードを定期的に変更し、それを関係者に通知する必要があるため、組織内でのコミュニケーションの負担も増加します。

これらの理由から、「保護化(Security)」のためにパスワード設定を主要な手段として採用することには限界があり、より進んだセキュリティ対策や情報管理の方法を検討する必要があります。例えば、アクセス権限の厳格な管理、データの暗号化、二要素認証の導入などが考えられます。これらの方法は、単にアクセスを制限するだけでなく、データ自体の保護を強化し、万が一の情報漏洩が発生した場合でも被害を最小限に抑えることが可能です。また、これらの方法はパスワードのみに依存するよりも、より広範なセキュリティを提供することができます。

2023年11月

◆ 保護化(Security)の特徴

- 機密部分の形状を選択してフィーチャーを除去し機密保護化(Security)

- フィーチャーを除去した部分のエッジを残し参照設計を実行

- パスワードによる保護化(Security)は、無意味

2023年11月

◆ 保護化(Security)の動画

「保護化(Security)」は協調設計の文脈で非常に重要なツールです。この技術を使用すると、設計者は共有するための部分のみを選択し、機密情報を含むフィーチャーを効果的に除去することができます。除去操作は精密であり、必要なデータを保持しながら他のデータを隠すことが可能です。これにより、設計データの受け取り側は、一部の情報が除去された軽量化されたCADデータを使って設計作業を進めることができます。これは大量のデータを扱う際に特に重要で、データの取り扱いを容易にし、処理速度を向上させます。

また、保護化(Security)は設計データの安全性と信頼性を保つための重要な手段です。設計者は自社の知的財産を守りながら必要なデータを適切に共有できます。これにより、製造業における協調設計の効率化と安全性の向上が実現されます。保護化(Security)は、複雑で詳細な設計情報を効果的に管理し、共有するための有効な手段を提供し、設計から製造に至るプロセス全体をスムーズに進めることができます。

2023年11月

◆ アセンブルから対象形状の抽出

「保護化(Security)」は、製造業においてアセンブリデータから特定の形状を抽出し、必要な情報を共有しながら機密情報を守るための重要なプロセスです。このプロセスでは、サーフェスを用いて特定の領域を作成し、任意の投影方向から見たときに形状が含まれる部分を選択的に抽出することが可能です。

抽出された形状内で、例えばポケット形状や穴形状などの特定のフィーチャーを埋めることができます。これによりデータはさらに軽量化され、不要な詳細情報を隠すことが可能となります。これは、機密性が高い詳細情報を保護しながら、必要な形状情報だけを共有することを可能にします。

また、このような抽出方法では、CADのツリー構成に依存せずに、必要な形状だけを選択的に編集することができます。これにより、抽出や編集の工程を大幅に短縮し、全体の工数削減を実現することができます。これは製造業にとって非常に重要であり、効率性と生産性の向上に大きく寄与します。

「保護化(Security)」は、高度なデータ管理とセキュリティを提供しながら、設計プロセスを効率化し、業務の生産性を向上させる重要なツールです。このプロセスを通じて、製造業は設計データのセキュリティを確保しつつ、必要な情報のみを迅速に共有することが可能となります。これにより、設計から製造に至るプロセス全体の効率化が実現され、製品の開発サイクルの短縮やコスト削減に寄与することができます。また、機密情報の保護を通じて、企業の知的財産を守ることも可能になります。これらの特性は、特にグローバルな製造業において重要であり、競争力の強化に不可欠です。

保護化(Security)

2023年11月

保護化(Security)の入力について

31 Inputs CAD-Interface.
CADインターフェース 拡張子
CTデータ *.ct
*.cta
*.ctp
3DEXPERIENCEデータ *.3dxml
Acisデータ *.sat
*.sab
AP242XMLデータ *.stpx
*.stpxZ
AutoCADデータ *.dwg
CADDSデータ _pd
_ps
CATIA V4データ *.model
*.dlv
*.exp
*.session
CATIA V5データ *.CATProduct
*.CATPart
CATIA V6データ *.3dxml
Creoデータ *.asm
*.prt
*.xas
*.xpr
*.neu
Euclidデータ *.edx
FBXデータ *.fbx
iCADデータ *.x_t
*.x_b
I-Deasデータ *.arc
*.unv
*.asc
IFCデータ *.ifc
IGESデータ *.iges
*.igs
Inventorデータ *.iam
*.ipt
JTデータ *.jt
MicroStationデータ *.dgn
NXデータ *.prt
Optimizerデータ *.csb
PLMXMLデータ *.xml
Rhinocerosデータ *.3dm
RobCADデータ *.rf
Parasolidデータ *.x_t
*.x_b
*.xmt_txt
Solid Edgeデータ *.par
*.asm
*.psm
SolidWorksデータ *.sldasm
*.sldprt
*.asm
*.prt
STEPデータ *.step
*.stp
STEP AP242データ *.step
*.stp
*.stpZ
VDAデータ *.vda
VisiCADデータ *.wkf

2023年11月