3DAモデルの成功例|3D図面のすゝめ

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3DAモデルの成功例|3D図面のすゝめ

3DAモデルの成功例

▼ エアバス社の3DAモデル

エアバス社は、現在メイン3次元CADとしてCATIA V5を運用しています。3DAモデルは、2016年8月以前は、CATIA V5にPMIを付加して3DAモデルとして運用し、長期保存する場合にはSTEP AP242 Business Object Modelに変換していました。2016年9月以降は、CATIA V5にPMIを付加し3DAモデルとしてSTEP AP242 Business Object Modelで運用しています。同一性検証は国際標準化機能のGVP、AVPで行い、長期保管年数は55年となっています。設計はCATIA V5、出図以降のプロセスはSTEP AP242 Business Object Modelで行っています。GVPやAVPのチェックはダブルカーネルチェックで行っています。ダブルカーネルとは、CATIA V5と3D_Evolutionです。数十万点の部品をSTEP AP242 Business Object Modelに出図する方法は、アセンブル情報のみを呼び出しXML形式のstpxにBOMとして変換します。次に形状情報を順次変換することで数十万点の部品を3DAモデル変換または長期保存変換することが可能となります。


▼ ダイムラー社の3DAモデル

ダイムラー社は、現在メイン3次元CADとしてNXを運用しています。3DAモデルはJTフォーマットで運用しています。JTフォーマットには、同一性検証機能がないため変換されたJTフォーマットがマスターとして運用しています。ダイムラー社は、3DAモデル運用のテスト中にCATIA V5からNXへメイン3次元CADを移行しました。メイン3次元CADを移行しても3DAモデル出図以降の工程に影響がないことを確認できています。このことにより3次元CAD依存環境からの脱却し3次元CADコスト削減が行われています。ダイムラー社は、3DAモデル運用により設計・製造時間を半減させることに成功しています。その余った工数で電気自動車開発や完全自動運転車の開発を行っています。

3DAモデルの運用
Source: JT Format (ISO 14306) and AP 242 (ISO 10303) By ProSTEP

ダイムラー社事例:3DAモデルの効果による完全自動運転を実現

ダイムラー社は、PLM2015プロジェクトで3DAモデル運用を実現しました。その目的は、単純にコスト削減やPL法対策、資産継承のみではありません。現在の設計・製造工数を半分に抑え、余った工数をEVや自動運転車に振り分けるための戦略的な策です。2019年後半に完全自動運社をカリフォルニア州で走らせる計画です。そのために3DAモデル化が必須となります。3Dデータと2Dデータでは、情報量と伝達スピードが、ガラケーとスマホ以上の差がでるのは必定です。2DデータのIoT化は、効果が期待できません。3DAモデルへ移行するには難問がたくさんありました。ダイムラー社は、3DAモデルとしてJTフォーマットを採用しています。一番の難問がCADデータとJTフォーマットの同一性検証です。同時期に国際標準化機構では同一性問題をSTEP AP242フォーマットで解決しています。ダイムラー社は、同一性問題を無視して変換されたJTフォーマットをマスターデータと定義し運用することにより、同一性問題を解決しています。乱暴なやり方ですがある意味正解です。なぜならば後工程では、生技性要件を付加するなど、JTデータに対してダイレクトモデリングなどで設計データを変更する場合が多々あります。またCADデータをマスターデータにしても寿命が短すぎます。ダイムラー社は、3DAモデルを車両全体の干渉チェック、部品の形状単純化、梱包設計の前倒し、3Dビューワの活用で工数の半減を成功しています。工数削減は、CADをこねくり回しても微々たる工数削減しか出来ない上に、CADを入れ替えれば投資が無駄となります。CADは人間が考えながら使用するもので定量的効果は期待できません。その点ダイムラー社の様に3Dデータ軸で会社全体のプロセスで工数削減効果を検討した方が、CADを入れ替えても3DAモデル変換ができれば工数削減効果の持続、設計資産の安全性、流用設計、PL法対策が行えます。

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