3D図面の成功例

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3D図面の成功例

3D図面の成功例について

3D図面の運用は、各社の設計製造プロセスにおける機密事項となり、なかなか情報が伝わってきません。但し3D図面情報として3D図面のフォーマットや検査に関するツール情報の話は国際標準化機構(ISO)やJT-Openから伝わってきます。エアバスの事例は、CATIA V5でPMI付きで設計しSTEP AP242に出図、そのまま変換保障付き長期保存を行っていますので理解しやすいです。ドイツ自動車工業会(VDA)を代表するダイムラー社は、JTフォーマットにPMI付きで行っていることは発表されているので分ります。但し自動車の場合は生産技術要件が多く、設計者だけでは定義できないので、どのようにしているか不明です。ダイムラーがどのように3D図面化を行っているのかは、それを担当している3D Evolutionや3D Analyzerなどのソフトウェアの機能開発を参考にすることで想定できます。

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航空宇宙産業:エアバス社の3D図面

エアバス社は、現在設計3次元CADとしてCATIA V5を運用しています。3D図面は、2016年8月以前は、CATIA V5にPMIを付加して3D図面として運用し、長期保存する場合にはSTEP AP242に変換していました。2016年9月以降は、CATIA V5にPMIを付加し3D図面としてSTEP AP242で運用しています。同一性検証(変換保証)は国際標準化機能のGVP、AVPで行い、長期保管年数は55年となっています。設計はCATIA V5、出図以降のプロセスはSTEP AP242で行っています。GVPやAVPのチェックはダブルカーネルチェックで行っています。ダブルカーネルとは、CATIA V5と3D Evolutionです。数十万点の部品をSTEP AP242に出図する方法は、アセンブル情報のみを呼び出しXML形式のstpxにBOMとして変換します。次に形状情報を順次変換することで数十万点の部品を3D図面変換または長期保存変換することが可能となります。

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自動車産業:ダイムラー社の3D図面

ダイムラー社は、現在設計3次元CADとしてNXを運用しています。3D図面はJTフォーマットで運用しています。JTフォーマットには、同一性検証(変換保証)機能がないため、変換されたJTフォーマットがマスターデータとして運用しています。ダイムラー社は、3D図面運用のテスト中にCATIA V5からNXへメイン3次元CADを移行しました。このことによりメイン3次元CADを移行しても3D図面出図以降の工程に影響がないことを確認できています。ダイムラー社は、3D図面運用により設計・製造時間を半減させることに成功したことを2016年に発表しています。成功を実証するため2018年8月の新型Eクラス発表まで2ヵ月に1車種づつリリースすると約束し実証しました。工数削減に成功したダイムラー社は、その余った工数で電気自動車開発や完全自動運転車の開発を行っています。

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Source: JT Format (ISO 14306) and AP 242 (ISO 10303) By ProSTEP