3DAモデル比較 STEP AP242 vs. JT|3D図面のすゝめ

3DAモデル比較 STEP AP242 vs. JT|3D図面のすゝめ

TEL.03-6853-6659

〒130-0013 東京都墨田区錦糸1-2-1

3DAモデル比較 STEP AP242 vs. JT|3D図面のすゝめ

3DAモデル比較 STEP AP242 vs. JT

3DAモデルとして運用実績のあるSTEP AP242 Business Object ModelとJTフォーマットを比較してみます。STEP AP242 Business Object Modelは航空宇宙産業(LOTAR)、JTフォーマットはドイツ自動車産業界(VDA)で運用されています。3D図面フォーマットとして中間フォーマットで運用する目的は、データの流通性の確保、長期間におよぶ設計資産の保全、PL法対策です。CADデータ長期保存では、数十年以上のスパンを考えていますのでファイルベースで保存します。ファイルの位置等の関係性は、XMLファイルで持ちます。STEP AP242 Business Object ModelもJTフォーマットも3DAモデル変換と同時にXML ファイルを作成することが可能です。仮に50万点のアセンブリ構成を3D単独図に変換し長期保存する場合を想定してみます。当然ながらトップアセンブルから全てのファイルを開くことは困難です。変換のやりかたは、最初にアセンブル構成をXMLに出力します。そのあとに個別部品を3D単独図に変換します。このように3D単独図の運用は、XML+3D単独図で運用することで位置情報や部品の個数が確認できます。

   STEP AP242  JT
形状情報(*1)
アセンブル情報(*2)
PMI情報 ✔ 
表示情報(*3)
属性情報
圧縮フォーマット  ✔ ✔ 
同一性検証情報(*4)  
信頼性(*5)  
 *1 JTのBrepは、Parasolidのため曖昧表現があります。
 *2 XMLフォーマットでBOMを作成します。
 *3 JTは、精度の違う表示情報を3つ持てます
 *4 STEP AP242は、長期保存フォーマットを兼ねていますので変換保障付きです。
 *5 STEP AP242は、ISOの変換フォーマットとしての認定を受けています。

3DAモデル:エアバス vs. ダイムラー

▼ エアバス社の3D単独図と長期保存(STEP AP242 Business Object Model)

エアバス社は、CATIA V5で設計を行いCATIA V5データを3D図面として運用し、3Dデータ長期保存としてSTEP AP242 Business Object Modelを採用していました。現在は、CATIA V5で設計を行い、3D単独図としてSTEP AP242 Business Object Modelを出力し長期保存を行っています。エアバス社は、CADデータの国際標準化を行っています。


▼ ダイムラー社の3D図面運用(JT)

ダイムラー社は、CATIA V5で設計を行い3D単独図は、JTフォーマットで運用し大幅なコストダウンを実現しました。後行程がJTフォーマット運用となり3次元CADに依存しないため、スムーズにCATIA V5からNXへ移行が完了しています。3D単独図としてJTデータを社内やサプライヤーに流通させDMU・解析・金型や部品加工で使用しています。JTフォーマットは、STEP AP242 Business Object Modelのような同一性検証が行えないため、変換されたJTフォーマットを正として運用しています。


JTフォーマットの特徴

● JT-Openで公開されています。
● 表示情報は、異なる精度で3つ持てます。
● Brep情報は、ParasolidとJTがあります。
● アセンブル情報は、PLMXML形式で出力します。
● ISOから3次元表示用データ形式としてPAS承認を取得しています。


STEP AP242 Business Object Modelの特徴

● ISOが定義し、LOTARが採用したCADデータの国際標準化フォーマットです。
● 特殊なシステムがなくてもテキスト検索が可能であれば、半永久的検索可能です。
● 同一性検証機能が実装されています。
● アセンブルツリー構造は、AP242 XML(拡張子はstpx)で出力します。
● 圧縮フォーマットが開発され拡張子は、stepZです。


STEP AP242 Business Object Modelの圧縮フォーマット

CATIAオリジナル(A) 35.1Mb
STEP変換データ 38.5Mb
stpZ変換データ(B) 8Mb
圧縮率 (B/A×100) 22.8%
stpz

ISOの認証状況

▼ JTフォーマット

ISO 14306 : ビューワフォーマットとしてISOの認証を得ています。


▼ STEP AP242フォーマット

ISO 10303 : 変換フォーマットとしてISOの認証を得ています。 


国際団体 LOTAR

LOTARの目的は、3Dデータ、PDMデータのデジタルデータ長期保管方法の基準を定義することです。これらの基準は、検査可能な保存方法や再利用プロセスを定義します。例えば自動車産業や造船産業で行われている業界標準部品の再利用基準や方法などです。LOTARは、VDAのアーカイブ提言4958、ISO14721、オープン·アーカイブ情報システム(OAIS)を参照しています。標準の文書は、国立航空宇宙規格(NAS)は、AIAと協力して、EN9300シリーズとして出版されています。LOTARは、ASD-STAN、AIA PDES社とProSTEP iViPの協力により航空宇宙·防衛業界のリーディングOEMおよびサプライヤーが行っているプロジェクトで実装信頼性を確保します。

LOTAR