3DAモデルのはじめかた

3DAモデルのはじめかた

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3DAモデルのはじめかた

3DAモデルのはじめかたについて

日本の製造業界における3Dアノテーション(3DA)モデルの普及は欧米に比べ遅れており、この遅れが設計から生産、検査までのプロセス効率化を妨げています。特に精密部品を扱う業界では、設計変更の迅速化やコスト削減といった利点を十分に享受できていません。一方、欧米では航空宇宙や自動車産業が3DAモデルを活用し、製品開発の効率化に成功しています。3DAモデルは、エンジニアと製造担当者間の共通理解を促進し、設計ミスの減少や製造工程の円滑化に寄与するだけでなく、アフターフォローや設計修正情報の長期保存にも重要な役割を果たします。国際的にはJTフォーマットやSTEP AP242などの標準フォーマットが普及し、データの長期保存や再利用が促進されていますが、日本では既存プロセスの見直しや標準フォーマットへの移行に対する抵抗感が普及の障害となっています。この課題を克服するためには、企業全体での意識改革と技術教育が必要です。また、3DAモデルの有効活用には、2D図面の情報を単に3D図面に転記するのではなく、3Dデータに不足している情報を追加し、出来ないことを捨て、出来ることを最大限に活用する姿勢が求められます。これにより、日本の製造業界は国際競争力を向上させ、プロセス全体の効率化を達成することが可能となります。

2024年03月

◆ 3DAモデルの始め方に関する要領

1. CADデータの整理

3DAモデルの作成には、まず既存のCADデータを適切に準備し、整理することが重要です。使用するCADソフトウェアでデータを読み込み、必要な調整や修正を行います。特に、形状や寸法が正確であることを確認し、モデルの複雑さや階層構造を整理しておくことで、後のプロセスが円滑に進みます。

2. 適切なソフトウェアの選定と設定

3DAモデルを効果的に作成するためには、使用するソフトウェアを適切に選定し、設定を最適化することが求められます。3D Evolutionや3D Analyzerなどのツールを使用する場合、各ソフトウェアの機能を理解し、バイナリ解析やフィーチャー変換などの設定を正確に行います。これにより、データの一貫性と互換性が確保されます。

3. データの検証と最適化

3DAモデル作成の最後のステップとして、作成したモデルを検証し、最適化することが重要です。これには、PDQチェックを使用してモデルの品質を確認し、必要に応じて修正を加える作業が含まれます。また、最終的なモデルを3D PDFやその他のフォーマットで保存し、データの一貫性と可用性を確保することも重要です。

2023年12月