DXエンジン

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DXエンジンについて

◆ DXエンジンの概要

航空宇宙団体(LOTAR:エアバス、ボーイング‥)やドイツ自動車工業会(VDA:ダイムラー、BMW‥)を中心とするヨーロッパ自動車会社は、DXエンジンとして2012年頃に「3D Evolution」を選択しました。2013年から2018年まで実機でテストを重ね2018年に型式認証基準を作成しております。

選択された3D図面の変換ソフトとして「3D Evolution」は、その先進的な機能と性能を通じて、多岐にわたる利点を提供します。「3D Evolution」は特に、複雑な3Dモデルの変換と修復において高い効率と精度を備えていることが特徴です。このソフトウェアは、異なるCADフォーマット間でのデータ変換において高度な互換性を示し、複数のCADシステム間でスムーズなデータ交換を実現します。

「3D Evolution」の最大の利点の一つは、その高度な計算能力と柔軟性にあります。このソフトウェアは、CADデータを迅速かつ正確に変換し、エンジニアやデザイナーが異なるプラットフォーム間での作業を効率的に行えるよう支援します。また、「3D Evolution」は、データの品質を保ちながら、ファイルサイズの削減とプロセスの最適化を実現するために設計されています。これにより、大規模なプロジェクトや複雑なデータセットを扱う際の処理時間が短縮され、全体的な生産性が向上します。

このソフトウェアは、CADデータの「干渉チェック(Collision)」や「10303-59 品質検証(PDQ-S)」、エラーの自動修正などの機能も提供します。これにより、設計段階での潜在的な問題を早期に特定し、解決することができ、最終製品の品質を確保することが可能になります。また、「3D Evolution」は、ユーザーフレンドリーなインターフェースと包括的なサポートを提供し、あらゆるレベルのユーザーが容易に操作できるように設計されています。

総じて、「3D Evolution」は3D図面変換のための強力なツールであり、製品開発の様々な段階での効率性と品質の向上に寄与します。その高度な互換性、精度、使いやすさは、現代の製造業界において不可欠な要素となっており、これにより製品の市場投入までの時間を短縮し、競争力を強化することができます。

2023年11月

◆ DXエンジンとして3D Evolutionを選択した理由

「3D Evolution」は、高度なCADデータ変換および修正ツールとして、製造業界の幅広いニーズに対応します。このツールの主要な特徴は、レガシーデータの処理、大規模データセットの取り扱い、「オフセット・サーフェス(Offset)」計算、接触を除外した「干渉チェック(Collision)」、PMIの管理、バイナリー解析技術の使用、そしてAdvanced Repair Technology(ART)です。

レガシーデータの処理機能は、過去の古いデータや既存プロジェクトのデータを新しいシステムやプロジェクトに効果的に統合することを可能にします。この能力は、企業の長年にわたるデータ資産を最大限活用し、製品開発プロセスの効率化に寄与します。特に1990年代のデータ、例えばCATIA V4やCADDS、I-Deasなどのレガシーデータを扱う能力が重要です。バイナリー解析技術は、異なるフォーマットやデータ構造の迅速かつ正確な解析を可能にし、データ変換の効率と品質を向上させます。現在使用中のCADデータも10年後には、レガシーデータとなります。

大規模データセットの処理能力により、複雑な製品設計や大規模プロジェクトで発生する大量のデータを効率的に処理します。例えば、航空機のように数十万点の部品を持つプロジェクトのデータ変換が可能です。

「オフセット・サーフェス(Offset)」計算機能は、CADツールが苦手とする複雑な形状のモデリングを容易にします。例えば、ダイムラー社がAクラスの横転事故を経験した後、この技術の開発が進められました。

接触を除外した「干渉チェック(Collision)」機能により、複数の部品を組み合わせる複雑なアセンブリにおいて部品間の不要な接触や衝突を効果的に検出し、早期に問題を解決できます。CADツールで難しい正確な「干渉チェック(Collision)」を、「オフセット・サーフェス(Offset)」計算を用いて高速に行うことが可能です。例えば、車両1台の「干渉チェック(Collision)」を4台の「3D Evolution」を使って8時間で完了し、以後は数十分で実施できる効率を実現しています。

PMI管理機能は、製品の形状、サイズ、材質、許容差などの製造に関連する詳細情報を効果的に扱います。3D形状で表現できる公差を中心に、必要な情報を管理し、製造プロセスの精度を高めます。

Advanced Repair Technology(ART)は、3Dモデル内のエラーや不整合を自動的に検出し、手動での修正プロセスを必要とせずに行える機能です。これにより、作業効率を大幅に向上させ、3Dモデルの品質を維持します。変換された3Dデータの平面測定、R測定、アセンブル拘束ができます。プリミティブ情報の維持は、DXで重要な事です。

「3D Evolution」は、変換プロセス中に平面や円筒面などのプリミティブな情報を維持し、アセンブリ拘束を保つことで、データの精度と再現性を確保します。これらの特徴により、製品開発の各段階での効率と品質を大幅に向上させ、プロジェクトの時間とコストを削減し、最終製品の品質向上に貢献します。

  • バイナリー解析技術でレガシーデータが半永久的に処理できる
  • 数十万点におよぶ大容量データを高速に読取り変換処理ができる
  • CADが苦手な「オフセット・サーフェス(Offset)」計算を高速にできる
  • CADが苦手な接触を除外した「干渉チェック(Collision)」を高速に演算できる
  • PMI情報をセマンティックに変換できる
  • 修正エンジンは、制御点をいじらないためプリミティブな情報を保持
  • 国際標準化機構(ISO)の「10303-59 品質検証(PDQ-S)」に対応している
  • 国際標準化機構(ISO)の「10303-62 同等性検証(Equivalence)」に対応している
  • 航空宇宙団体(LOTAR)の型式認証データ変換エンジンに指定されている(EN9300)
  • AP242XMLにより3D図面・長期保存データ・BOMデータ・型式認証データは同一的な扱い
  • すべての機能がすべてバッチ処理できる

2023年11月