CADデータの修正

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CADデータの修正

CADデータの修正について

◆ CADデータ適正化の概要

適正化プロセスは、CADデータを3D図面データに変換する際に、データのエラーや不整合性を事前に検出し修正することを目的としています。この変換過程で2つの核心的な検証ステップ、すなわち「10303-59 品質検証(PDQ-S)」と「公差チェック(Tolerance)」が行われます。

10303-59 品質検証(PDQ-S)は、物体の形状や配置に関する情報、いわゆる位相を構成する要素の確認とチェックを行います。もしエラーや問題点がこの検証過程で発見された場合、品質適正化(PDQ-S)を通じてこれらの問題を修正することができます。

一方、公差チェック(Tolerance)は、位相の構成要素の間に許容される誤差の範囲を検証するプロセスです。微小面を削除するといったPDQ修正の際に、この公差チェック(Tolerance)が特に重要となります。問題点が検出された場合には、CADデータ修正や縫合の技術を用いてこれらのエラーを修正することが求められます。

これらの検証と修正プロセスは、バッチ処理技術を利用して大量のCADデータに対して自動で適用することが可能です。この自動プロセスにより、データの約70%が効率的に処理され、残りの30%は手動での対応が必要となることもあります。

適正化された3D図面データは、その後の製品設計や製造プロセスにおいて信頼性の高いデータとして使用されるため、この適正化プロセスは非常に重要です。適切に適正化されたデータを利用することで、製品の品質向上や生産効率の向上が期待できます。

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2023年10月

◆ 10303-59 品質検証(PDQ-S)の取り組み

10303-59 品質検証(PDQ-S)は、ISO 10303-59として定義される、国際的に認知されたCADデータの品質検証基準である。エアバス、ボーイング、ダイムラー、BMWをはじめとする業界の大手が支持し、航空宇宙団体やドイツ自動車工業会などと共同で開発・実践している。検証ツール「3D Analyzer」や「3D Evolution」を活用して、データの標準化と品質を確保する。CADデータの出力・入力時の検証は、データの再利用や流通の際のトラブルを防ぐために極めて重要であり、これが3D図面の国際的な業界標準を維持する鍵となる。

2023年10月